在日外国人(在日台湾人)の相続手続

相続における日本法と台湾法の相違点

 

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在日台湾人の相続手続ですが…。在日中国人の相続手続と同じような気がするんですけど、違うんですか先生?
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それは大きな間違いだよ。台湾は中国の一部なのかそれとも独立した国家なのか、この問題は「台湾問題」として現在も続いている問題なんだけど…まあ今回は割愛するということで…

在日台湾人の相続手続には、台湾法を適用するんだよ。

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あ!とういうことは在日中国人の相続手続とは違うんですね!!

解答者の写真

台湾にも中国とは異なる相続法があるからね。

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それで在日台湾人の相続関係の証明はどういう方法で行うんですか?

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台湾には戸籍制度があるから、台湾本国から取り寄せる方法で相続関係の証明を行うんだよ。

台湾籍の人が死亡した場合、原則として相続に関して台湾の法律が適用されます

ただし、死亡した人が遺言で「相続について日本の法律に従う」旨を遺している場合は、日本の法律を適用することができます。

台湾の法律は、相続の順位や相続分の割合、遺留分に関する規定等がとても日本の民法に酷似していながら、微妙に異なっているのが特徴です。

一つ例を挙げるなら配偶者の相続分ですが、日本法では子供が何人いても2分の1(50%)ですが、台湾法によると、配偶者は、子供(子供が先に死亡している場合は孫)と均等相続するとされています。
(*以降、死亡した人を「被相続人」と表記します。)

【例1 日本法の場合】配偶者1人 子供3人
配偶者 1/2 子供 1/2を子供3人が均等相続=各1/6
【例2 台湾法の場合】配偶者1人 子供3人
配偶者と子供の計4人が均等相続=各1/4

台湾法における相続順位と相続分

相続順位とは、文字通り被相続人を相続できる順位です。先順位の相続人が存在する場合、後順位の相続人は一切相続できません。配偶者がいない場合は同順位の相続人間の相続分は均等相続になります。

1)第1順位 配偶者と直系卑属

直系卑属とは被相続人の子、孫等のことです。孫が相続人になる場合は、子が被相続人より先に死亡している場合等(代襲相続)だけでなく、子が相続放棄した場合も孫が相続人となります。

実子、養子、認知された婚姻外子に差は無く平等に取り扱われます。
配偶者と子の相続割合は均等相続となります。(上記の【例2 台湾法の場合】を参照)

2)第2順位 配偶者と父母

実父母と養父母がいる場合でも平等に取り扱われます。
配偶者と父母の相続割合は下記のとおりです。
配偶者 1/2 父母 1/2を父母が複数いる場合は均等相続

3)第3順位 配偶者と兄弟姉妹(又は甥姪)

直系卑属、父母がいない場合は、被相続人の兄弟姉妹が相続人となります。
親の養子縁組による兄弟姉妹であっても普通の兄弟姉妹と平等に取り扱われます。

配偶者と兄弟姉妹の相続割合は下記のとおりです。
配偶者 1/2 兄弟姉妹 1/2を兄弟姉妹が複数いる場合は均等相続

台湾法における遺留分

相続人に対して留保された相続財産の最低限の割合を「遺留分」といいます。

例えば子供が相続人となる場合、被相続人が遺言で自分の相続財産を全て愛人に遺贈した場合に、子供はその愛人に「自分の相続分の2分の1にあたる部分を返してほしい」と請求できます。

この相続分の2分の1が「遺留分」であり、遺留分を返してほしいと請求できる権利を「遺留分減殺請求権」といいます。

この遺留分の割合は以下のとおりで、日本法との大きな差異は全ての相続人に遺留分が認めれている点です。

  • 被相続人の直系卑属はその法定相続分の2分の1
  • 被相続人の配偶者はその法定相続分の2分の1
  • 被相続人の父母はその法定相続分の2分の1
  • 被相続人の兄弟姉妹はその法定相続分の3分の1
  • 被相続人の祖父母はその法定相続分の3分の1

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