相続放棄・財産放棄手続きセンターTOP > 都道府県別事例TOP > 和歌山県 亡くなった兄の催促状。兄には嫁もいるのに連絡もなく・・・

昔亡くなった父が相続するはずの土地は私が相続!? 大阪府


当事務所にAさんから依頼があったのは、平成24年の年末のことでした。Aさんの父方の祖父の不動産が名義を変えないままで残っていることがわかり、管理困難な場所にある物件なので相続放棄をしたいとの相談の電話を受けました。

詳しく事情をお聞きすると、Aさんの父親は30年以上前に亡くなっており、Aさんの祖父は15年前に死亡しているという事でした。つまり、Aさんは父親に代わって15年前に祖父を直接相続していることになります(これを「代襲相続」といいます。)

しかし、相続放棄の期間は「被相続人の死亡を知り、自分が相続人になったことを知った時から3ヵ月」である。Aさんは父親が先に死亡しているので、自分に相続権はないと思っていたと説明されました。

ただし、法律上の知識がなかった事(「代襲相続」という制度を知らなかった事)を相続放棄が遅くなった理由にはできません。

既に15年もの歳月が経っている相続放棄を家庭裁判所に受理させるのは至難の業です。Aさんには、「必ず相続放棄が受理されるという保証はできません。」と伝えてAさんからの依頼をお受けすることにしました。

まず当事務所が注目したのは、Aさんが祖父の不動産の存在を知っていたか否かの点でした。「法律上の知識がなかった事を相続放棄が遅くなった理由にはできない」と前述しましたが、「事実の認識が欠けていた事」を相続放棄が遅くなった理由にすることはできます。過去の最高裁判所の判例には、「相続財産の一部、又は全部を具体的に知った時から3ヵ月以内の相続放棄は受理しても良い」というものがあり、それを根拠にAさんの相続放棄が認められるのではないかと考えました。事実、Aさんは、祖父の相続財産を全く認識しておらず、固定資産税はずっとAさんの叔父さんが払い続けてきたという事でした。そして、不動産の管理について叔父さんを含めた他の相続人から話し合いをしたいとの連絡を2週間前に受けた時に、Aさんは初めてその不動産の存在を認識するに至りました。

当事務所では、上記の事実を家庭裁判所の裁判官に訴えて、1ヶ月後、無事に相続放棄の受理の審判を得ることができました。

この事例のように、被相続人に「借金」がない場合でも、又、相続放棄の熟慮期間をかなり超過している場合であっても、相続放棄をすることは可能です。

 

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